●2016年の夏の健康教室の風景です。
当時は筋肉のコリを取るのに、動的加圧ストレッチを使っておりました。
現在の2期ではそれが、ペットボトル温灸を使った熱ストレッチになっております。 進化しております。
当時の説明の様子です。
最初に座学で筋肉の事、鍼灸のツボ話、これから行う実技の動的加圧ストレッチについて基本を説明しております。
時間的には20分程度です。 毎回ではなく、初回から3回目まで行いました。 それ以降は必要に応じて説明をしました。
●実技の様子です。
基本はセルフケアですが、必要に応じてヘルプと個人指導を行います。
●効果の確認
江別すすらん病院のデイケアのスタッフ方のご協力を得て、鍼灸健康教室の効果を2種類の精神心理テストで評価して頂きました。
1つは不眠の程度を測る「アテネ不眠尺度」と2つ目は気持ちの状態を測る「POMS 気分プロフィール」です。
どちらも数値が少ない程、症状がありません。 ちなみにアテネ不眠尺度では6以上が不眠の疑いがありとなります。
江別すずらん病院のデイケアでは毎日いろいろなプログラムが実施されていますので、鍼灸健康教室の効果だけの切り分けはできておりませんが、不眠の解消には効果はありと考えております。 下記の表のアテネ不眠尺度の数値の低減が見れます。
またハリは2回だけでしたが、鍼灸の健康教室内のハリ単独でも症状の改善に大きな可能性を感じております。 下の表のAさんのケースです。
その理由は、
1)ハリの実施直後、直ちに本人より、「効果がある(頭の痛みが取れた)」とコメントを頂きました。
2)家族がその方を評して、「表情が穏やかになった」とコメントされました。
3)「POMS 気分プロフィール」の不安、怒りの数値がゼロなりました。 ハリの実施から1週間後の測定です。
数値がゼロですから、その症状は全くない訳で、家族の方のコメント「表情が穏やかになった」と同じ結果が如実に数値として表れております。
●その他
精神疾患に鍼灸が効果があると言っても、その効果を明確に伝え、広く知って頂き事は難しいです。
今回の2つの精神心理テストを使うことで、現在の不眠と気持ちの状態が数値で表現できました。 それにより鍼灸の施術前と後で比較することで、効果を客観的に評価ができるようになりました。素晴らしい事です。
江別すずらん病院のスタッフの方に感謝です。
2017年6月29日に札幌市の中央区民センターで行いました「キララ式 温灸ストレッチ 健康セミナー」の様子です。 今回の参加者は9名でした。 ありがとうございました。
施術は写真のように椅子に座って行います。 体に負担なく出来るので、年齢に関係なくできます。
写真では首の横面の筋肉のコリを取る施術を行っております。 お湯を入れたペットボトルはガーゼに包んで肌に優しい温度を作っております。
特定のツボを狙うピンポイントの施術でなく、ペットボトルの側面を押し当てる、面の施術となっております。 一度に複数のツボがカバーできますし、コリの発生している筋肉に広く熱を加える事ができます。
プロの施術の精度は要りませんので、一般の方のセルフケアに適しております
。デリケートな首の施術ですので、セミナーの中では、注意点、施術のポイントなどをしっかり時間を取って説明しております。 プロジェクターも使い、図で分かり易く説明しております。 使う図も一目見るだけで納得して頂けるような図を厳選しております。
2017年の6月と7月に行いました2回のキララ式 温灸ストレッチ健康セミナー後の、アンケート結果を紹介致します。
1)キララ式 温灸ストレッチに効果を感じましたか?
大いに効果を感じる58%
少し効果を感じる25%
合計 83%2)キララ式 温灸ストレッチを今後も続けますか?
自宅にてセルフケアで継続しい83%
セミナーに参加して続けたい8%
3)お客様の声
終わったら体がポカポカ。
効果がある。
家族にしてあげたい。
体のしくみが少し理解でした。
食べ物の栄養のことが分かった。
などです。
このようなアンケート結果になりました。 アンケートを頂いた方の83%の方に効果を感じて頂いております。 その内で大いに感じると言われた方は58%ありました。
少しの効果を感じる方は25%で、その内容を分析しますと、筋肉質の方で筋肉がコチコチであったり、ひどい肩こりの症状の方や全身カチカチの人であったりしました。 症状のひどい方はなかなか一回で大きな効果を感じて頂きまで行きません。 自宅にてのセルフケアであと数回行って頂ければはっきりとした効果を感じて頂けると思っております。
「キララ式 温灸ストレッチを今後も続けますか?」の質問に対いしては83%の方が自宅でのセルフケアの継続したいと言われております。 100%でないのは残念ですが、好評価を頂いてと思っております。 100%でないところに含まれる一人は、膝の痛みが酷い方(触ると膝がしらが冷えておりました)でした。 膝の痛みを取るには時間が掛かります。
キララ式 温灸ストレッチの施術法も小さいとことで少しづづ進化しております。 例えばグルグル運動との組み合わせにより肩こりを効率的にとるです これは7月のセミナーから解説と実技指導を行っております。 今以上の多くの方に多いに効果を感じて頂けますように頑張っております。
2017/8/4
路傍の石ではありません。 海岸の石です。
オホーツク海のコムケです。
セルフケアのキララ式 温灸ストレッチについて説明します。
ペットボトルにお湯を入れた温灸とストレッチを組み合わせた所が新しい点です。 私が考案しました。
自分に言うもなんですが、筋肉のコリを取るには効果的です。
そして誰でも簡単に出来る点がお勧めです。
私は鍼灸師なので、普段はハリと普通のお灸で治療をしています。
キララ式 温灸ストレッチは治療の1つの選択肢として考えております。
それとセルフケアに適しているとも考えております。
慢性病のような疾患は、長い年月を掛けて少しづづ悪くなっております。
それを1回や数回の治療で完治または寛解までもって行くのは難しいですと言うより、ほぼ不可能です。 治療にはある程度の時間と回数が必要です。
それと治療開始時は、例えば体の筋肉などがカチンカチンに凝り固まっていて、血めぐりも悪く、東洋医学で言う気のめぐりも悪いです。 当然自然治癒力なども低下しております。
そのカチンカチンの凝り固まったものを揺り起こす為にも治療の頻度を高める必要もあります。
例えば治療開始直後は、毎日治療に通うとか、少なくても3日に1度の頻度などです。
そうなると治療頻度が増え、期間が長くと患者さんの経済的な負担も大きくなります。
「患者さんの事を考えるとそれは生ぬるい、治療効果を優先して、もっと頻度を上げろ」と言う声もあります。
私も場合は訪問専門ですので、もし毎日の治療となると、当然毎日患者様の自宅に伺うことになります。
受け入れ側の患者様の負担も大変です。 普通、そんなに高頻度で自宅に来れれると「邪魔臭い」、「迷惑」となります。
更に、ただ月に1回や2週に1回であれば、慢性病の完治・寛解の継続ができると言う声もあります。
それで、初期の治療では回数は必須ですから、私が直接施術する回数を少なくして、その間はキララ式 温灸ストレッチなどのセルフケアでその間を埋めて貰えばいいなと言うのがキララ式 温灸ストレッチの有効な使い方ですし、そのような目的で考案しました。
例を挙げると1ヵ月に1度は私の施術を受けて頂いて(有料です)、それ以外は週に1度の頻度でセルフケア(無料)をして頂ければ、お金をセーブできると考えております。
セルフケアはキララ式 温灸ストレッチだけに限定するものでありません。
それぞれの治療家が各自で提案すればよいと思っております。
ただ私の場合がそれだっただけです。
■効能など
●冷え症、肩こり、腰痛
その場で症状が緩和します。
温かいお湯の入ったペットボトルで温めるので、冷え症が緩和するのは当たりまえです。 腰痛などは、腰の筋肉の配置がシンプルなので、効果を出しやすいです。 単にペットボトルを当てるだけでも十分に効果がでます。
●花粉症、鼻炎、目のかゆみ、涙目などのアレルギー症状
アトピーなどの症状も時間の遅延(1時間程)はありますが、症状が緩和します。 ただし腰に冷えがある方だけです。
理由は、このような症状の方は大体が腰が冷えております。
特に副腎の位置する周囲に冷えがあると,人が本来持っている副腎で作るステロイドの分泌が低下しています。
そこで副腎周囲をペットボトル温灸とストレッチを使って温めて、コリを取り血流を増やすことで、低下していた副腎の働きが改善します。
そしてステロイドの分泌が増加して、薬に頼らないで、自分の体の力で症状の緩和に繋がります。
●自律神経のバランス調整
首を手で触って何だか少し硬い、少し冷たいとか感じられる方、
その上で体調不調を感じられている方は自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
例えば、慢性的な疲労、めまい、偏頭痛、動悸、手足のほてり、微熱、不眠など精神症状では、イライラ、不安感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつになるなどの症状があります。
これは自律神経のバランスが乱れていると上のような症状がでます。
自律神経は交感神経(活動の神経とか闘争の神経と言われています)と副交感神経(リラックス)の2つで構成されています。
自律神経は、体の循環器(心臓、血管など)、消化器(胃、腸など)、呼吸器(肺など)などの生命維持の活動を調整するため神経です。
自分の意思ではコントルールできず、自動で24時間働き続けている神経です。
副交感神経は、運動神経、感覚神経などと同じ背骨の中を通っています。
交感神経は2本の専用の交感神経幹が背骨の両脇を走っています。
これを道路に例えれば、渋滞する市内の旧国道(背骨の中)を走るのが副交感神経、運動神経、感覚神経です、対してその混雑を迂回するバイパス国道が交感神経幹です。 分かり易く例えれば交感神経は戦いの重要な神経ですのでスピードが命です。
ストレスにより交感神経が過剰興奮して首の筋肉がコルのか、首の筋肉のコリから交感神経の過剰興奮が誘発されるか、どちらが先かはわかりませんが、首の筋肉にコリがある事が問題です。
そのコリが交感神経を過剰に刺激して、それが脳にフィードバックされて、人体の恒常性維持を司る重要な脳の視床下部に微小循環障害を引き起こしていると推測されています。
自律神経のバランス改善は、首の筋肉のコリを取る事により、特に首にある星状交感神経節を圧迫しているようなコリです。
首の筋肉のコリは比較的早く取れたとしても、目指す先は、脳内の事となりますので、セルフケアの継続が必要ですし、その効果が実感できるようになるまで2ヵ月以上は掛かると考えております。
律神経のバランス改善については気長にやる事が大切です。
少なくとも首にコリあると、血管が圧迫され脳への血流も不足して脳の機能が最大限発揮できなく、脳の働きも十分でないと考えております。
首のコリが取れると脳への血流が増加しますので、その部分については直ちに改善されるものと考えております。
注意点:
首は非常に繊細な場所ですのでゴリゴリとマッサージなどは絶対に止めて下さい。
重篤な障害が発生する危険性があります。優しく、優しくです。
●ストレッチは伸長系ではなく、収縮系のストレッチです。
「ストレッチは伸ばすからストレッチだろう」とツッコミが入りそうですが、拮抗筋、陰と陽など相反する考えで全体が出来ているので、別の角度から見れば収縮系でもストレッチと呼べるのではと思っております。
●注意点
低温ヤケドには十分に注意が必要です。 下に低温ヤケドの危険性の目安の時間を示します。
44℃: 3時間~4時間
46℃: 30分~1時間
50℃: 2分~3分
●補足、飽くまで私の私見です。
従来のお灸は点に対してペットボトルを使ったお灸は面で熱源エネルギー(カロリー)も高いものとなっております。 よく一般にある熱の輻射の原理を利用した遠赤外線などは、浸透するエネルギーは表皮より0.2㎜の深さで殆ど吸収されております。 一部のレーザーを使ってもそれは6㎜です。
そのレーザーを使って星状神経節に刺激を与える施術もあります。
レーザーでなく、熱の輻射を使って同じ6㎜の深さまで熱を伝えるには、熱源の温度は約2900℃が必要です。 それでは治療の前に焼け死んでしまいます。
熱が伝わるには、熱伝導、対流、輻射の3つがあります。
遠赤外線などの輻射を使っても大部分のエネルギーは浅い0.2㎜の深さで吸収されるので、余り効率的とは思えません、
それで熱伝導を原理を使い体の深部まで熱を伝えております。
熱伝導の原理を使っていますので、容量の大きなペットボトルのお湯を熱源が効率がいいと考えております。
●論文など
私は学会に所属しておりませんし、キララ式 温灸ストレッチの学会への論文提出もありません。 当面、余裕もないので、論文提出の予定もありません。
私は市井の鍼灸師で、病院で中々治らない人が私の主な患者様となります。
それで治せないと、患者様に来て頂けません。
論文は提出しておりませんが、日々厳しい評価を患者様からして頂いていると思っております。
どの鍼灸師も同じですが、治せるか、治せないかの世界で生活しております。
それで、少しでも、効率よく、もっと治せるようにと東洋医学の鍼灸の枠組みの中でいろいろと工夫と探求をしております。 沢山の本を読んでも、インターネットで探しまくっても、(もっとも論文検索まではできておりません。)直接的な答えはありません。 それで独自にそれらの知識の断片を元に、考え抜いて、答えを得ました。
シンプルな中に真実があるとも言われます。 誰かに答えを教えて貰うと簡単ですが、自ら複雑な現象から無駄をそぎ落として本質的な答えを引き出し、シンプルな解決法まで作り上げる事に苦労と時間を要しました。 この点は尊重して頂けると大きな幸せです。
江別すずらん病院さんで、メンタル・デイケアのプログラムのフラワーアレンジを体験させて頂きました。
フラワーアレンジは初めての体験です。 もちろん生け花もありません。
●下の写真が私の作品です。
「ふー」「才能無しです」
●下の写真に一部の参加者の作品をお見せします。
先生の手直しも少し入っておりますが、プログラムに継続して参加され、経験を積まれているので上手です。
特に前列中央の作品は、先生の手直しが一切ありません。
私の手直し後は、下の写真の前列左です。 全然違います。
●プログラム予定表
江別すずらん病院さんのメンタル・デイケアのプログラム予定表です。
今回のフラワーアレンジメント, ピラティス、当事者研究や、その他の多彩なプログラムで充実しております。
私が講師をしました健康教室は、木曜日の午後のプログラムです。