明日の身体と心の自立を助ける
 キララ鍼灸院
円山
札幌市中央区



 鍼灸と信頼性ホルモン オキシトシン
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はりでオキシトシンを高める

何かと話題の信頼性ホルモンのオキシトシンです。


私の鍼灸ではオキシトシン分泌を高めるような治療となっております。 オキシトシンはスキンシップによりその分泌が高まることが知られています。


はりのスキンシップ

ハリとお灸はその施術の性格上、一つのツボに対して施術を行う場合に、毎回、左手と右手でのスキンシップが必ずあります。


ハリの場合であれば、手のひら全体で広い範囲を数回大きく擦り、その後に指先でツボを探ります。 ツボが確定すると右手にハリを持ち、左手で皮膚触れてツボを指し示し、ハリの刺入の補助を行います。 ハリを刺した後も暫くはその状態を保持して、体からの反応を探ります。


私の治療の基本は、局所の痛い箇所だけに注目するのでなく全身に対してのの治療です。 それと1つのツボに対して気を入れるようなことも行っておりますので、どうしても刺したハリを持ったままの保持時間が少し長くなります。 それと全身施術を行うことによりその数も多く、累積のスキンシップは多くなります。 その為にオキシトシンの分泌を促していると考えております。



はりのバタフライ効果

鍼灸でオキシトシンの分泌が高まれば、人への親しみと信頼感が増します。 これは高齢者の方が団体生活されているような施設では温かい人間関係の形成に役立つと考えております。


「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」で有名なバタフライ効果があります。 これは非常に小さいことが大きな変化を引き起こすカオスの物理用語です。


現在、ある高齢者施設で数人の方に鍼灸の治療を定期的に行っております。オキシトシンの分泌が高まって、他者への信頼感がバタフライ効果で施設内に波及しればいいなと願って日々の治療をおこなっております。



アジサイ

すずらん病院さんでのセミナー内容

オキシトシンのことは、2016年の8月に江別のすずらん病院さんのメンタル・デイケアのセミナーで講師として話した内容を掲載します。



ほんわかな幸せ

脳内で分泌される脳内物質により大きく2つの幸せの感じ方があります。


1つはよく知られているドーパミンによるものです。

もう一つは信頼性ホルモンのオキシトシンによるもです。


●ドーパミンの幸せ
 目標の達成、夢の実現で分泌されます。
 ★舞い上がるような幸せ感、高揚感です。

欠点は:

★長続きしない、際限なくエスカレートしてしまいます。

★結果を求める過程で他人との競争が生じ易いです。

★努力しても思うような結果がでない時には、まじめな人ほど自分を責めてしまい易い。


●オキシトシンの幸せ

親切したり、されたり、人とのふれあいで分泌し、幸せを感じます。


★心に灯がともるような、ほんのりと長続きする幸せ感です。
★他人との競争もありません。
★成果とも無縁で、親切をすれば、その見返りが無くても分泌されます。


お節介の人も幸せになれる、幸せになる為にお節介をする。 
私のことです、お節介と言う不治の病に侵されて嫌だったのですが、オキシトシンことが広まるにつれてマイナスイメージが見直されて嬉しいです。


相手の負担にならない程度と理解しておりますし、重要なことです。
ちょっと難しいですが、余計なお世話とならないように頑張ります。


オキシトシンによる幸せとは、今の低成長時代、超高齢者社会にあっていてまさに今の時流に合っていると思います。



人への親近感、信頼感が増す

●オキシトシンが増えると人を信じやすくなります。

●裏切られても人を信頼し続けます。

脳の扁桃体の活動が抑制されて、不安が低減します。

脳の背側線条体の機能低下で生じる対人恐怖症、社会恐怖症が緩和すると言われています。

●信頼こそが国家の繁栄の本当の要因です。

経済は「競争」では繁栄しない。 天然資源でも勤労意欲でもなく、信頼のある国が実際に経済的に豊です。
神経経済学者のポール・ザックの説です。



内臓関連に対する作用

●消化を助けます。

胃の運動を促し、食べ物が胃から腸へ運ばれるのを助けます。
腹が痛くなった子供さんのお腹を擦って上げると治るなどです。


●大腸

不安、恐怖などの精神的ストレスがかかると大腸の運動が過剰になります、それを抑制します。


●オキシトシンに食欲を抑制する効果があると言われています。


★逆に血中のオキシトシン濃度が低下すると消化不良や自律神経障害が発生します。



心臓と血管に対する作用

●血圧を下げます。

●動脈硬化を防ぎます。

 酸化ストレス(錆)による血管の硬化を防ぐます。

●血管再生を促します。

傷の治りが早くなります。



オキシトシンを増やす方法

1.親切にします

2.共感や感動します  (情けは人の為ならずにつながります)

3.感情を表に出します

4.マッサージを受けます

有毛部の皮膚で秒速5センチでゆっくり撫ぜます
8分でオキシトシンが出始めます


5.愛する人と精神的に支え合います。

6.スキンシップをします
  手を握る、ハグをする、寄り添って座る。


7.ペットを撫ぜます


★オキシトシンの良いところは、する方もされる方もオキシトシンが分泌します。



(更新 2018/10/14 )