施術中は、オペラを流しております。 私がオペラが好きという訳ではありません。 その理由は、音楽が、特にオペラが脳を介して身体と心によい影響を与えるという科学的事実の元で行っております。
その科学的事実は、2013年のイグノーベル賞の医学賞に輝いた帝京大学医学部外科准教授の新見 正則先生の「マウスとオペラ」の実験です。
その実験では、マウスに移植された心臓が、何もしないと普通は免疫の拒絶反応で8日ほどで止まってしまのが、オペラの椿姫を聴かせると長く動きました。 一番長く心臓が止まらなかったマウスは90日、平均で約40日。モーツァルトは約20日、エンヤは約10日でした。
マリア・カラス ( Maria Callas )
By Vanilafeel [CC BY-SA 4.0] from Wikimedia Commons
一般に癒しのバックグランド・ミュージックならクラッシックが多いと思います。 その中でも、アルファー波やf分1の揺らぎのを持つモーツァルトが定番です。 そのモーツァルトよりもオペラの「椿姫」の方が効果が高いです、ななな・・なんと倍の40日です、最大だと90日です。
すこしでも患者さんの為になり、それが出来ることなら、積極的に取り入れようという考えで日々行っておりますので、これは、使わない訳にはいきません。
ちなみに、治療院だけでなく、訪問施術でもスピーカー持参でオペラを鳴らしております。
実際に流しているのは、マリア・カラスの「椿姫」1957年録音です。
リスボン サン・カルロ歌劇場でのライブ録音です。
約60年前の録音です。 今のようなスマフォもSNSもなく、その時代は、きっと今よりもずーと人々は感情的であったと思います。
その感情的表現のオペラなので、録音されている音に、今の時代が失った、言葉では表現できない、何かが入っているに違いありません。
ご利益があるのは間違いありません。
マリア・カラスの情念がこもった、頭に抜けるような高域の振動と音圧により、身体の細胞が共振して今まで固まっていたものが、揺り動かされるような感じがします。
是非一度、札幌の円山にある治療院にお越し頂き、マリア・カラスの「椿姫」をお聞きながらの、はりとお灸を体験してください。
(2018/9/12)