ハリ施術(鍼施術)
「身体の血流が改善すれば、身体が変わり、心も変わる」の考えに基づき、脳を含む身体全体の血流改善に注力しています。
筋肉のコリに対してハリを行います。 首、肩、背中、腰の筋肉のコリに着目しています。
特に首のコリの緩和は、脳への血流改善の為に最重要視しております。
痛くない、怖くないハリ施術法
痛くない、怖くないキララ鍼灸院独自のハリ施術法です。2021年の暮れにできました。
知覚過敏の方の中には痛みを強く感じて首にハリが出来なかった方がいます。 そのような方もハリができるようになりました。 そして痛くないと言われています。
筋肉のコリも効果的に取れます。 刺したハリの1回の効果は高まってハリを刺す回数も減らすことができました。
中国古典医学書にあるハリ法をヒントに現代生理学を使って痛みを減らしました。
従来のハリ施術の反省
10年20年と長年続く筋肉のコリにハリをすると激痛が走ることがありました。
難治を治しているので
多少の我慢は必要と考えていました。
しかし「今までの人生で一番痛かった」、
「トラウマになりそう」と言われて、
流石に私も反省しました。
その患者様の声から今回の新しいハリ施術法ができました。
酸素摂取量を増やす
肩甲骨回り筋肉の長年のコリを取る
肩甲骨回りのコリは取りずらいです。 それで、コリが蓄積され、長年のコリになっています。 結果として、呼吸運動が阻害されて呼吸が浅くなります。 酸素の
供給量の低下が続いています。
肩甲骨回りのコリ
肩甲骨回りの長年のコリを取り除きます。 それも徹底的に取り除きます。 テクニック的には斜はりを使います。
そうすると、胸郭(肺をとりまく骨格)が広がり、呼吸時の肺の容量が大きくなり、酸素摂取量が増えます。 その結果、身体の摂取エネルギーが増大します。
酸素の増加量は僅か数パーセントの改善過ぎないと思っています。 しかし僅か数パーセントでも増えると、呼吸毎のことですから、大きなエネルギーの増加となることは推測されます。 身体と脳へ与える効果は非常に大きいです。
病膏肓に入る(やまい、こうこうに入る)*1)
肩甲骨の背骨側には、いろいろな有名な鍼灸のツボがあります。 「病膏肓」で有名な膏肓回りのコリも徹底的に取ります。
2つのことができない人
メンタル疾患になると、脳が十分に働かないので、2つのことを同時にできないことが多いです。
例えば、ちょっとしたスマフォ操作をしている時に、横から誰に声を掛けられても答えられない。
または、若い時や、元気だったとき、日常生活の複数の課題を、同時にさばけていた。 それが今はできなくなった。 できない実感があるなどです。
目に見える効果
肩コリ、肩甲骨回りのコリが、今までにない程、楽になります。
肩甲骨回りのコリが酷い人の場合は、呼吸が浅い人が多いです。 メンタル疾患の方にも呼吸が浅い人が多いです。
そのような人は、施術直後から、直ちに頭がクリアになることがあります。 更に同時処理ができていることに気づいたりします。
肺からの酸素摂取量が増えて、脳への酸素の供給量が増ます。 その結果、脳が活発に働き始めると考えております。
追加 (2019/12/26 )
施術の写真
プライバシー保護
実際の患者さん首、肩、腰での施術の写真を使うと、施術内容が分かり易いです。 しかし、プライバシー保護の観点から、その写真の利用を控えております。
一部の足とか手の写真は、承諾の上で使わせせて頂いております。
ヘッドパッドと胸当ての補助台
長時間のうつぶせが苦しい
長時間の施術になると、市販の肌当たりが優しいヘッドパッドと胸当てを用いても、楽に腕を保持する場所が見つかりません。 ベットの外側でぶら下げても直ぐに辛くなってきます。
理由
市販の製品を使った場合は、ベットに腕を乗せると肩関節と腕がまっすぐ伸びて、肩関節回りの筋肉が緊張状態となってしまいます。 またベットの外に腕をぶら下げると、腕の自重でやはり筋肉の緊張が生まれます。
自作で解決
いろいろと調べてみると、原因は意外とシンプルで、ヘッドパッドと胸当てパッドに十分な高さがないことが分かりました。
市販品に適切なものがないので、それを解決できるようなものを自ら作ってしまようと、木製の補助台を作りました。 本物志向で材質にもこだわり、合板でなく、無垢板の無塗装にしました。
補助台と使い、ベットに腕を乗せると、やや腕が下がった状態になります。 肩関節回りの筋肉が弛緩状態になります。 それで長時間のうつぶせでも苦しくなりません。 変な筋緊張がないので、施術効果もよりよくなると考えています。
お客様の声
長時間、同じうつぶせの姿勢を続けても、施術中も施術後も苦しいとか、腕が痺れたという声は聴いておりません。 補助台が効果があったと理解しております。
電気パルス治療器
最近は電気ハリを行っておりませんが、4チャンネルの電気パルス治療器を使っております。
電流値
この電気パルス治療器の良い点は、流す電流値が数値で表示できる点です。 この表示される数字を使うことで、施術の客観性や再現性が高まります。
また不必要で過剰な電流を、身体に与えることを避けることもできます。
電流値の表示のない電気パルス治療器では、流す電流の大きさは感と経験で決めることになります。
電気パルスの時間
大体10分から15分の間です。 睡眠をシミレーションするような電気パルス刺激の場合は、もっと長くなります。
電流の大きさ
電気パルス治療器で流す電流値については、「痛みを我慢できる中で、最大の電流値で流す」と言われています。
しかしそれでは、ちょっと問題があると考えています。
交感神経の過剰興奮
局所的な筋肉のコリの解消だけに特化するのであれば、それもいいかもしれません。 しかし中枢神経、脳に対しては、交感神経が過剰興奮となると考えています。 実際に施術後の血圧を測ると血圧が高くなっています。
キララ鍼灸院の電流の大きさの考え方
キララ鍼灸院では、「筋肉の筋収縮が目視確認できる中で、最小付近の電流値で流す」としています。
ハリが適切なツボや筋肉のポイントに当たると、少ない電流で筋肉の筋収縮を生み出すことができます。 常にそのような施術を目指しております。
下の写真の電流値は1chが0.02mA(=20uA)で、2chが0.05mA(=50uA)です。
一般に数mAを流すと言われている施術もあります。 それから比べると、100分の1になり、十分に低く安全な電流値です。
(2019/8/8 )
(更新 2022/1/18 )
注釈: 情報源のホームページ、参考文献
青色の太文字をクリックすると情報源のホームページに飛びます。
1) 病膏肓に入る(やまい、こうこうに入る)
ウィキペディア「景公(晋) 」からの抜粋
紀元前581年、景公は、大厲(病気の神霊)と化した趙同・趙括の死霊に祟られ臥せた。景公は秦から名医の緩を呼び寄せて診断を受けたが、大厲たちはそれを察知して、膏(横隔膜)の下で肓(心臓)の上という、治療できない部位に隠れ込んでいた。景公は治ることなく病死してしまった。
これが、病気を患い、どんな名医にでも治療できないような重い病気で、救いようのない状況や人物を表現する「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」という故事成語のもととなった。