お灸(おきゅう)
キララ鍼灸院では、積極的にお灸を施術に取り入れております。
様々なお灸の手法を、症状に合わせて、適切に施術しております。
積極的に使っているお灸法
台座きゅう
日々の施術で最も多く活用しております。
背中、お腹の施術では多様しています。 特にお腹の施術。
その他に、はりとの同時施術で、手の合谷、足三里、大椎などのツボを多様しています。
伝統的な手で形成するお灸
不眠に対する失眠ツボにで、効果も高く、積極的に使っております。
鵜の目、巻き爪にも使っています。
ペットボトル温灸
セルフケアができるようにトレーニングして、自宅で活用して頂いております。
また極度に線維化が進んた筋肉や、余りに筋肉が凝り固ってハリで筋肉が緩まない場合は
ハリの後にペットボトル温灸を行うこともあります。
筋肉細胞にヒートショックを与えて広範囲に熱損傷を与えます。 その状態から傷んだ細胞がシャペロン作用で新生回復を促進させます。
毎回、全員に行うことは手が回りません。 どうしてもハリだけでは治らないような時にする施術です。
あまり使っていないお灸法
漢方成分の入った棒温灸
丹参(タンジン)という血管を拡張する漢方成分の入った温きゅうです。 腹部、胸部、背中に行います。 広い面積を温めることができ、おけつを取り、血管に関わる不具合(心臓、脳)を解消する効果が高いです。
丹参の薬効だけを解説した本があるほど(私も1冊もっています)、丹参の心臓及び内蔵疾患に対する薬効は、素晴らしいものがあります。 それと温灸との組み合わせになりますので、一層すごいです。
効果はすごいですが、反面、煙と匂いが強烈です。 衣服にその匂いがしみ込んでしまいます。 洗濯すれば、衣服の匂いはとれますが、患者様より敬遠されて、最近施術を行っておりません。
竹筒を使って指圧効果を加味した深谷温灸
どうしてもお灸の跡が、一時的に残るので今は積極的に活用しておりません。
合谷への台座きゅう
はり施術の置きはりの時間や、電気バリの通電時間などの待ちの時間を有効活用して、台座きゅうを行っています。
台座きゅうは、紙の台座にもくざが乗り、下側に粘着シートがあるお灸です。
手のツボの合谷に、業務用の台座きゅうをよくします。 合谷は、疲れ目、高ぶった気を下げる効能があります。
不眠のお灸(失眠ツボ)
不眠には失眠と、言われるくらい有名な足の踵にあるツボです。
効果を出やすいツボとお灸の組み合わせです。 積極的に使っております。 ある程度、身体の状態が改善した後の施術であれば、不眠の症状が消えます。
お灸をした夜は、「しっかり寝れた」とよく聞きます。
自信をもってお勧めできる施術です。 時間と手間はかかりますが、外せない施術の一つです。
手で形成したお灸に線香で火をつけます。 お灸が8割から9割燃えついたところで取り外して、新しいお灸を据えます。 直接火玉が皮膚には接しません。
ジワ~と足の裏に熱がしみこんで来るまで、何回も何回も行います。 20回から30回でしみ込むことがあれば、症状が悪化していると40回、50回以上必要な時もあります。
お灸の赤い炎が、ゆっくり燃える速度に合わせて繰り返す作業です。 自分のリズムでなく、お灸の炎のリズムに合わせます。 微かな燃える音も聞えます。 静かな時間の流れを感じ、お灸をする私も癒されます。
ウオノメ
普通は、皮膚まで直火が届くまでに、その火種を取り除く、肌に優しいお灸を行います。
しかし、足の裏の魚の目のように皮膚の皮が積み重なり厚くなっり芯があるような場所には、お灸を焼き切る施術を行います。 皮が厚く、熱さは殆ど感じません。
下の写真は、歩くと痛き辛かったウオノメの痛みが取れています。 ここまでひっどいとウオノメの芯までは、取り切れません。 しかし痛みは殆ど感じないレベルまでなります。 施術回数は2回から3回です。
(2019/8/10 )
(若干の更新 2022/1/18 )