刺絡
2022年の冬時点では余り刺絡を行っておりません。
今はハリで施術を進めて、余った施術時間で刺絡を行っています。
刺絡は脳の視床下部に刺激を与える施術です。
施術後の期待する身体の変化は脳に現れますが、その場で脳の中を見ることはできません。
それに対してハリは、身体の変化がその場で直に分かります。
またハリで刺絡と同等か十分な効果を出せるようになりました。
刺絡とは
刺絡は、約2000年ほどの前からある、伝統的な東洋医療の施術の一つです。
中国をはじめ東アジアで広く行われている施術です。
手足の末端や頭から僅かな瀉血(しゃけつ=血を出して)をする施術です。
私が行うのは、内科医の浅見鉄男先生が1970年より30年以上の歳月をかけて、確立された井穴刺絡の手法を使わせて頂いております。
それに日本自律神経免疫治療研究会理事長であった、医師の福田 稔先生の手法も参考にさせて頂いております。
ハリの刺入
瀉血をするために、血糖値測定用のハリと器具を使っております。 爪の生え際の角の近傍に1㎜程度の深さで刺入します。 バネの力を使って一瞬の内に刺入しますので、痛みは殆ど感じません。 一瞬、チックと感じる程度です。
瀉血
30滴から40滴、血を絞りだします。 瘀血(おけつ=滞って、汚れた血)を排泄します。
瘀血状態ですと、血の色は最初は黒く濁っていますが、だんだん鮮明な赤色に変わってきます。
刺絡の効果
手足の指の冷え
一番分かり易いのが手足の指の冷えです、特に足の指の冷えが施術後から直ちに緩和し、その効果も持続します。
何年も、何十年も前から、足の指が夏場でも氷のように冷えて、冷えてと言われている症状が、一回目より大きく緩和します。
これまで、はりやお灸で、足の冷えを取る施術を行っても、足の甲までは温かくなっても、足の指先の冷えは、取り切れませんでした。 一時的に取れても、それが持続しませんでした。 足の指の冷えは、私の施術の課題でもありました。
それが井穴刺絡で解決できました。 万病も元となる酷い冷え症状の改善の大きな手だての一つに成りました。
自律神経の調整に効果的
指の爪の傍に刺絡をすることで、自律神経の中枢である脳の視床下部に刺激を与えることができます。
不眠、過眠、アレルギー、体温調整などの自律神経失調に対して、日常生活での苦痛、不安が取れ、持続的な改善効果が期待できる施術です。
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副交感神経の過剰興奮の抑制
刺絡では、副交感神経の過剰興奮の抑制をピンポイントでするができます。
当然交感神経の過剰興奮もピンポイントで施術できます。
花粉症、慢性鼻炎、蕁麻疹、アトピー、気管支喘息などのアレルギー症状に対応することができます。
刺絡を組み入れることで、効果の持続が見込め、根本治癒を目指すことができます。 理由は、刺絡施術が、自律神経の中枢である脳の視床下部に刺激を与えることができるからです。
自律神経失調、アレルギー、ナルコレプシー
ナルコレプシーも副交感神経過剰症状です、 私の刺絡手法の原点である、内科医の浅見鉄男先生の本に、治療の症例が掲載されています。
私自身はナルコレプシーの患者さんの経験はありませんが、同様の施術方法で対応が可能と考えております。 施術費についても相談に乗ります、お声かけ下さい。
自律神経失調、アレルギー、不眠、多眠で悩んでおられる方、一度、キララ鍼灸院に来て施術を体験してみて下さい。
(2019/8/3 )
若干の更新 2022/1/18)