うつ病治療の症例
キララ鍼灸院のうつ病の治療の
2021年の実績
はじめに
キララ鍼灸院のうつ病の治療法である、「うつ病の標準回復計画」は、2019年の9月に出来ました。
今回は2021年の治療実績をお知らせます。
うつ病治療の実績 2021年の概要
2021年はコロナウィルス感染拡大による外出制限や外出自粛がありました。
キララ鍼灸院もその影響を受けて、2020年と比べて来院患者数は減りました。
しかし2021年の患者様は2020年よりもより重症で本当に病気で困っておられる患者様が来られました。
メンタル疾患の総来院者数
2021年のメンタル疾患の総来院者数は14名でした。
内訳は
うつ病が主:12名
強迫性障害症:1名
強度のPTSD:2名
強迫性障害症方とPTSDの2人の患者の方にうつ症状がありました。
強迫性障害症の患者様のうつ病判定は重度です。
PTSDの患者様は一人は極度のうつ病で、もう一人は中度のうつ病がありました。
PTSDでもあってもうつ病の関する部分は海馬と扁桃体の傷、および中脳の縫線核でのセロトニンの分泌低下であると考えています。 それで一般的なうつ病と同じように治ると考えています。実際に治っております。
しかしPTSDの完治を目指すには、PTSDを引き起こすトラウマの記憶の書き換えが必要です。トラウマの記憶は右脳の視覚野に画像情報に変換されて保存されています。
このPTSDのトラウマの記憶の書き換えについては、精神疾患の病院でも治療の決め手はありません。
基本的に狙って治すことはほぼ無理です。 キララ鍼灸院でも再現性のよい施術法をさぐっている状態です。施術法の微かな光が見えた段階です。
治療を受けてうつ病が正常値になった患者数
「うつ病の標準回復計画」に従ってプラン通りに施術を受けられた方は9名です。 最低、1月以上、施術回数では4回以上継続して治療を受け方です。
うつ病の回復を示すうつ病判定で正常値の方は9名中7名でした。
78%が正常値になったことになります。
期間はほとんど1月後に正常値になりました。 極度のうつ病であった方は3ヶ月後でした。
正常値に成ると不安と恐怖心が大きく下がります。 それまで外出を控えていたのが、仕事を見つけ働き始めたりします。
治療を受けてうつ病が正常値になった患者の初期の病態
軽症:2名
中症:3名
重症:1名
極度のうつ病:1名
極度のうつ病の方が正常値になった
今まで治せなかった極度のうつ病の方を正常値にできました。
正常値に成らなかった患者数
その9名中2名がうつ病判定が正常値なりませんでした。
正常値に成らなかった一人は強迫性障害症の方です
今回、週に1度の施術で3ヶ月を治療院に通って頂きました。 途中コロナワクチン接種に伴う約1月の中断がありました。
1月後と3ヶ月後にベッツうつ病テストの判定値はほとんど変化がありませんでした。
強迫性障害症は精神科の病院においても難治です。
キララ鍼灸院でも同様に難治です。
患者様は20年来の強迫性障害症で毎日の儀式行為もあります。
どちらかと言うとかなり重症の強迫性障害症です。
脳科学では、強迫性障害症は脳の島の損傷です。 MRIとPETで島の過剰興奮が映っております。
うつ病の不安と作るセロトニンは中脳の縫線核から分泌されます。 首のコリを取るとその縫線核の血流が直ちに増えます。 すると縫線核の脳神経細胞の活動が活発化してセロトニンの分泌が増えます。 そして不安が消えます。
強迫性障害症を改善させる為に脳の島にも血流増加を届けたいのですが、その位置が中脳の縫線核よりも遠く上部にあります。 血流増が届き難いです。 それで回復に時間が掛かりると考えています。もう少しお付き合いを頂ければと思っています。
正常値に成らなかったもう一人は重度の患者様です。
1月後、5回の施術後のうつ病の判定値にほどんど変化がありませんでした。
理由はうつ病を引き起こした1次ストレスの原因から離れることができなかった為です。
大きなストレスの元が身近にあり、その影響から離れることができないとハリをいくらしても改善しません。
キララ鍼灸院のうつ病の治療を継続出来なかった方
をなくす「痛くなく、怖くない施術法」ができました
ハリが痛い、ハリが怖いと初回だけの治療で止めた方や数回で止めた方が5名おられます。
確かに長年の凝り固まった筋肉のコリにハリをすると痛いです。
ハリが嫌になる気持ちも分かります。
その対策として2021年の12月に新しい痛くなく、怖くない施術法ができました。
1回のハリの効果が高まって、ハリの総回数も減らすことができました。
施術の場所も減らしました。 腕、首、肩、肩甲骨周囲だけで初期のうつ病症状を取り除きます。
(作成 2022/1/04)