キララ鍼灸院:うつ病治療の実績
2023年の実績
はじめに
キララ鍼灸院のうつ病治療法の「うつ病の標準回復計画」は、2019年の9月に出来ました。運用から4年目の2023年の治療実績をお知らせます。
2023年のうつ病治療の実績の結果
★うつ病の患者数: 13人
★効果あり(正常値になった): 5人/7人 = 71%
★効果なし(正常値にならない): 2人/7人 = 29%
★1月以内に治療を止めた患者数: 6人
2023年は患者さんの71%が正常値になりました。軽度、中度の患者さんが多かったです。概ね治療開始から1ヶ月後から2か月後に正常値になっています。
正常値率とそれに要する期間は例年と大体同じ位です。
治療途中で中止
治療途中で治療を止めた人は合計で6人です。1回で止めたのは3人、2回は2人、3回は1人です。
何十年に渡る慢性疾患のうつ病だったりするので、せめて4回以上の施術回数を受けて頂ければ、きっと治療結果に満足して頂いたはずです。
患者様の見極めが早い現実は、治療を提供する側にとって厳しいです。
現実を受け入れて頑張ります。
中止理由
ハリ施術が痛いので嫌だという声もあります。確かにハリの刺激量が多かった事が反省点です。 どうしても短期間で正常値にして、実績を作ってアピールをする。そんな焦りがあったかもしれません。
今は施術前にその人に適したハリの刺激量を聞いています。ハリ施術に慣れるまでは、刺激がゆるゆるの優しいハリを行います。小学生もハリ施術を受けています。
効果なし2人の理由
1人は中程度のうつ病でした。BP=22点が1月後BP=18点(4回後)治療は5回で中止されました。後数回の施術ができれば正常値まで持って行けたと思っています。要求水準が厳しいですが、プロとして遣っているので仕方がありません。頑張ります
もう一人は筋痛症のうつ病の方です。痛みに過敏で深いハリができませんでした。結果として筋痛症とうつ病の改善が十分でありませんでした。筋痛症は今後の課題です。
効果ありのパーセント計算の対象者
1回や2回で施術を止めたり、初回から1カ月後の2回目のベットうつテスト前に治療に来なくなった人は、計算の対象外です。
社会環境
2023年度もコロナ渦中、ウクライナ危機、異常物価高などは当たり前に続いて、患者さんを取り巻く大きな社会変化があり、完治まで治療継続が難しくなっています。
鍼灸院を取りまく環境も年々厳しくなっていると感じています。
正常値の判定
キララ鍼灸院の治療の効果の確認はベッツうつ病テストの判定値で行います。そのテスト結果が正常値であれば、効果ありと判定します。施術開始(初回テスト)から1月後の2回目のテストです。一人だけは治療の中断し再開後に正常値になり、データの数に入れてあります。
3回目以降のテストは2~3ヶ月毎にベッツうつ病テストを行っています。
その判定で正常値になれば効果ありと判定します。軽度のうつ病と中度のうつ病であれば、1月後で施術回数は4回から6回の時点になります。
2023年の特筆する成果
PTSD治療法の確立
これまでのPTSD治療
PTSDを正常化する治療はできていました。ただし施術回数は30回で、治療期間は8カ月です。
トラウマとPTSDを狙った行った治療ではありません。極度のうつ病治療をしていたら、気が付いたら付随症状のPTSDが消えていた。
PTSDは治せる事は治せますが、うつ病の全身治療を施せば、PTSDは何となく治せるかなと言うレベルでした。それでも十分に凄いですが
PTSD、トラウマが劇的に改善した
2023年はPTSDを狙って治療をしました。そして施術3回目でフラッシュがほぼ消えて、施術4回目で完全に消えました。
その後もトラウマのフラッシュは起きていません。ただしストレスが強く高まる状況では、フラッシュが起きそうな気配を感じるそうですが、感じるだけで身体が固まるフラッシュは起きていません。
患者さんは10年以上のPTSDで、最近の1年ではトラウマのフラッシュが一日100回以上起きていて日常生活が困難でした。うつ症状は軽度で、PTSDを治して欲しいと来院されました。
分かった事
狙ってPTSDの治療をしたので、どこにどんな身体症状がでて、どこを治療すればいいか分りました。これまでの治療経験の積み重ねでPTSDが治療できました。今までの時間は無駄ではなく、治療の方向性もあっています。
嬉しかったです。
トラウマの伝承とエピジェネティック
トラウマの記憶は脳の記憶だけでなく、身体に刻まれた記憶であることも実感できました。そして世代を超えてトラウマが伝承されるとは、身体に刻まれた記憶の伝承であって、それがエピジェネティックの一つと悟りました。
PTSDが治せます、来院して下さい。
発達障害
メンタルのコリ理論+
発達障害は遺伝性が高く、鍼灸院で発達障害を治そうと来院されることはありません。
自閉症スペクトラム障害のうつ病患者さんが来院されました。うつ病の治療が主目的ですが、発達障害の治療の機会を得れました。
治療からの知見と論文検索などを通じて、判定法や発達障害の治療を含む新しい治療理論のベースができました。2024年2月の事です。今のHotな事です。
メンタルのコリ理論+(プラスと呼びます)です。
実践に先行してコリ理論+が先にできました。現在電子書籍化を進めています。
発達障害の方、来院して下さい。
実績がまだないので、治療費の割引をします。
金額については相談させて下さい。
(作成 2024/2月7)