映画ジョーカーの主人公アーサーの
笑い発作 トゥレット症候群が
鍼灸のハリ施術で大きく改善した
ジョーカーの笑い発作が
鍼灸のハリで大きく改善した
映画ジョーカーの笑い発作
2019年10月に公開された「ジョーカー」という映画があります。その映画の主人公のアーサーには持ち病があります。 時と場所を構わず出る笑いの発作です。 自分で出るタイミングをコントロールができません。
笑い発作が鍼灸のハリ施術で大きく改善した
ジョーカーの笑い発作と同じような症状が、鍼灸のハリ施術で大きく改善した症例です。
2020年の8月のことです。 笑いの発作の一日の回数はゼロではありませんが、劇的に減りました。 その症例の患者さんは現在も、2021年2月27日時点で、よい状態が続いています。
最近の笑い発作の状況 2021年6月
患者様には主訴にたいする一般的な施術を継続しております。
笑い発作を狙った施術は行っておりません。
それでふと最近の笑い発作の状況が気になりました。
2021年5月12日に、本人に笑い発作の発生頻度を聴きました。
その答えは、「そういえば最近全くでていない」と言われました。
本人には笑い発作の有無に注意を払うようにお願いしました。
その2週間後にも再確認で「笑い発作の頻度はゼロですか?」と聞きました。
本人の答えは、
「ゼロ」でした。
長年苦しんでいた
「笑い発作」は完全に消えました。
(最近の状況を追加 2021/6/9)
情動調節障害
このジョーカーの笑い発作は、米国では情動調節障害と言われて、発生率から全米人口を元に推定すると180万人から最大710万人の患者が存在するといわれています。*1)
トゥレット症候群
本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまう突発性の身体の運動をチックといます。
笑いの発作を「運動性のチック」と考えると、それはトゥレット症候群ともいえます。
トゥレット症候群の運動性のチックには、軽度から重度まであります。 軽度では、目をパチパチしたり、鼻をすするなどの軽い動作があります。
重度では、国の難病指定ではありませんが、難治性の病気として、難病情報センターのホームページで難治性疾患研究班情報(研究奨励分野)で紹介されています。*2)、*3)
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
YouTube ワーナー ブラザース 公式チャンネル
映画『ジョーカー』本予告からキャプチャー
患者様の笑い発作の詳細
若年性の脳梗塞
若年性の脳梗塞の患者さんです。 脳梗塞の場所は脳幹です。
その後遺症による障害が残っていて、どちらかと言えば重い方です。 もう何年も私の施術を受けて頂いています。
笑いの発作の頻度
笑いの発作は、寝ている時以外は常に起きます。 昼夜関係なしです。 寝ている最中にも起きているかもしれませんが、本人は分からないと言われています。 発作の発生頻度は1時間に数回です。 また誘導する先行動作はありません。
回りの人の反応
その場に相応しくない時でも、「笑い発作」がでます。 緊迫した場面などで笑いが出て、回りに衝撃を与えます。 なんで今笑い??? 違和感だらけでした。 それで最初は何か重大なメンタル障害があるのでは思いました。
メンタル障害の有無は分かりませんが、、暫くしてどうやら自分でコントロールできない運動性の発作と理解しました。 それからは気にならなくなりました。
重い身体動作の障害
笑い発作以外に、脳梗塞の後遺症による重い身体動作の障害が沢山あります。 施術は、それらの障害を少しでも軽減することで精一杯で、笑い発作に目を向けることができませんでした。
施術中にも笑い発作は必ず数回は起きるので、笑い発作があって当たりまえの日常でした。
いつから笑い発作があったか?
本人に聞いても、覚えていない程昔から「笑いの発作があった」と言われています。
脳梗塞を発病する前か後かも分からようです。 気がついたら「笑い発作」あったらしいです。
トゥレット症候群等の治療
「笑い発作」ついては一切の治療を受けておられません。 トゥレット症候群かどうかも不明です。
2カ月に一度は脳梗塞の予後の診断と薬を貰う為に脳外科病院に行かれています。 その担当医師からは、「笑い発作」についての話は何もありません。
私も一度、原因を調べた
そういえば、施術を担当した初期の頃に「笑い発作」の原因を調べたことがありました。
その記憶をたどると、「笑い発作」は脳が関係していて、呼吸動作の制御の乱れであるようなことの情報に行きつきました。
今は脳神経細は回復すると理解していますが、当時は脳神経細胞は再生しないと考えていました。 更にもし脳の回復の可能性があるなら、脳神経網の迂回による再構築であろうと考えていました。
いずれにしろ脳内の話なので、当時はそれ以上は進めずそこで終わりとなりました。
笑い発作を治そうと考えた事がなかった
今まで何年もこちらの患者様に鍼灸施術を行ってきました。 施術は、首コリ、肩コリ、背中のコリ、腰痛、下肢のコリなどに広くしてきました。
しかし笑い発作はいつも変わらず、そこにありました。 笑い発作の発生の様子はまったく変化がありません。
それで、笑い発作を治そうとか、もう一度原因を探そうとかという気も一度も起きた事がありません。
ましてや「笑い発作を鍼灸施術で治す」などと、大それたことを考えたことは一度もありません。
本人からの要望もありません。
患者様の病名は
ジョーカーの笑い発作と同じような発作です。 それは間違いないと思います。 ただその症状が、トゥレット症候群に当たるかはよく分かりません。
トゥレット症候群の運動性チック
トゥレット症候群の症状に運動性チックがありますが、その中の症状には笑いのチックはありませんでした。
音声チックと運動性チックが1年以上続くとトゥレット症候群に鑑別されますが、笑いを呼吸運動と見なし、笑い声を音声チックと見ると、患者様は、トゥレット症候群と見なせる気がします。
NHKのトゥレット症候群の動画 *4)
しかしYoutubeでみるNHKのトゥレット症候群の患者さんの動画をみると、動作のチックがかなり激しいことが分かります。 私の患者さんの外見に現れるチックの動作がそこまで酷いという訳ではありません。
情動調節障害と見なすと
全米での推定患者は180万人から710万人です。 日本の人口を米国の3分の1として単純除算すると日本での患者さんは60万人になります。 かなり多いです。
日本でそこまで笑い発作を含む情動調節障害者が多いとは、実感覚が持てません。
情動調節障害かトゥレット症候群か?
情動調節障害かどうかは分かりません。 私が真近で見る限りは、単なる呼吸動作の誤動作のような気がします。 そうなると呼吸動作チックです。 同時に笑い声もでます。 そうなると呼吸動作チックと発話チックの2つが1年以上持続しているので「トゥレット症候群」と見なせると思います。
トゥレット症候群と分かったところ、難病指定されていることから分かるように確かな治療法は確立されていません。 大勢には影響しません。
間違いなく確かなことは、笑いの発作があるという点だけです。
笑いの発作が大きく改善したハリ施術の詳細
見ない振り
巻き肩とストレートネックが酷いことになっていました。 しかしそこ部分はなるべく見ないようにして、本人の主訴の痛み苦しみの部分の施術に注力していました。
なぜなら巻き肩とストレートネックの直接的な部分には、大きな痛みがないようだからです。その箇所は本人も余り気にしていませんでした。
巻き肩とストレートネックの施術
何年もかけて僅かづつですが、身体の筋肉障害に改善が見られようになってきました。 施術効果が持続して、筋肉の筋緊張が悪化する戻りが減ってきました。
ずっと見ない振りしてやり過ごしていた、巻き肩とストレートネックを直視できる気持ちに少しだけ余裕が生まれてきました。 2020年の7月頃です。
巻き肩とストレートネックの施術は、首の前部から胸部、肩、脇です。腕の三角筋です。 1回ではまったく筋肉が緩まないので、4回から8回位しました。
笑いの発作の回数が大きく減った
巻き肩とストレートネックの施術中に、ふとあることに気が付きました。 いつもなら施術中に何回か起きるはずの「笑いの発作」が起きていません。 その年の8月の事です。 本人はまったく気がついていません。
それで「笑いの発作の回数を本人に記録してもらいました。 すると今まで起きている間は、1時間の数回、休まなく起きていました。 1日では40回以上の笑い発作となります。 その発生頻度が1日に数回に減っていました。 笑い発作が起きない日もあります。
笑いの発作とトゥレット症候群に対する
鍼灸ハリ施術の効果の可能性
驚きです、今まであれほど広く全身にハリ施術をしても、1ミリの改善の動きもない笑いの発作に、改善の動きがありました。 発生回数が大きく減らすことに成功しました。
鍼灸のハリ施術でジョーカーの笑い発作と同様の症状を大きく抑制できる可能性を感じました。 もしかして難病と言われている「トゥレット症候群」も症状を改善できる可能性も感じております。
どこを施術すると笑いの発作が減るか
施術の範囲の絞り込みはまだです
笑いの発作の改善を狙った施術ではありません。 笑いの発作はまったく眼中になく、巻き肩とストレートネックの改善狙いの施術でした。
しかし巻き肩とストレートネックの改善を目的とした施術の中に、ジョーカーの笑い発作と同じ症状の大きく改善できる手法が含まれていることは分かっています。
もう一度やれば分かる
今の患者さんは、症状がほとんど消えているので、これ以上施術を行っても差異から効果を生む範囲の絞みは難しいです。
それで、笑い発作をお持ちの新患様で、もう一度同じように施術を行えば、どこが笑いの発作に効くかわかると考えています。 施術の範囲は少し広いですが、もう一度やれば間違いなく絞り込めると考えています。
呼吸筋に関係するので、胸部の施術か、脇の筋肉か、肩の深部の筋肉などが関係している感じがします。
治せると考える根拠
東洋医学の根底には、
「心身一如」という考えがあります。 心(脳)と身体は表裏一体で切り離すことができない意味です。
心の不調や脳の不調は、体表(身体の表面から分かる)のどこかに現れています。 体表の不調を治すと、結果的には心が治ります。 脳の不調が治ることになります。
信じられないと思いますが、本当のことです。 キララ鍼灸院では、実際にそのアプローチでうつ病などの難治性の慢性病が当たり前のように治っております。 奇跡のようなことが日常的に起こっています。
最新の脳科学の発見
脳の研究者の中での既成事実の一つに、「慢性的な脳の血流低下が脳内炎症を引き起こし、それが認知症、中枢神経変性疾患や精神疾患の発症・病態増悪因子の一つである」があります。 しかしその詳しいメカニズムまでは分かっておりませんでした。
そのメカニズムも最近すこしづつ分かってきました。 例えば京都大学の白川 久志准教授の医学論文によると、医学学術誌の「Journal of Neuroscience」2018年3月9日に掲載されました。
詳細については、キララ鍼灸院のホームページ
「首の筋肉のコリと脳の病気」の「最近の脳医学の学術記事」の記事で説明しています。
最新の脳科学の発見を直ちにハリ施術で使う
トゥレット症が脳神経とドーパミンに関わる病気だとしても、この最先端の脳科学の発見を治療に使うことができ、改善が期待できます。
ハリ施術で首のコリを取り、脳への血流を増やす治療法です。 これが最先端の脳科学の知見を使った治療法になります。
西洋医学ではまだ取り入れることが出来てなく、また取り入れるたとしても費用と時間が相当掛かることが予想されます。
それがキララ鍼灸院ではその最先端の医療アプローチが直ちに受けることがでいます。 それも安価で。
はり施術は身体への侵害性もなく、リスクはゼロと言っていいです。
やるだけの価値はあります。
そして効果も速攻性で(キララ鍼灸院の場合です)、早いと1月で何かしらの効果を感じられます。 完治も期待できます。
求む 笑いの発作の患者さん
週に一度の60分の施術を10回で笑い発作を減らします。
確約はできませんが、多分改善できると思います。
施術料金は通常料金の半額の1回2000円です。
協力して頂ける方、1名様を求めます。
協力お願いします、トゥレット症候群の方
笑いの発作が筋肉へのアプローチで改善できるなら、トゥレット症候群も同じように改善できると考えています。
キララ鍼灸院では、脳内の疾患であるうつ病も筋肉へのアプローチで成果を出しています。 同じ事がトゥレット症候群で出来るのではないかと考えています。
効果の有無の判定
トゥレット症候群の方に脳梗塞の後遺症のような広範囲の脳細胞の壊死はないと考えています。 脳の大部分は正常です。
それであれば、効果があるかどうかは2回から3回の施術で分かると考えています。 もし効果があるのなら数回で明らかな変化を観察できると考えています。
皆さんが考えているよるも大きな変化を生み出せる可能性を秘めているのが鍼灸のハリ施術です。
参照資料等
*1)
ウィキペディア 情動調節障害
*2)
難病情報センター 難治性の病として重度のトゥレット症候群の紹介
トゥレット症候群は国の難病指定ではありません。
*3)
MSDマニュアル
小児と青年におけるトゥレット症候群とその他のチック症
*4)
Youtube トゥレット症候群"を知っていますか? | NHK
(新規作成 2021/2/27)