統合失調症と発達障害の鍼灸治療
(更新 2024/3/7) (新規作成 2024/2/20)
統合失調症
概要
完治を目指す治療です。
「うつ病のコリ理論」と
「メンタル疾患のコリ理論」に基づき、はり施術とセルフケアで完治を目指します。
治療法を誤解を恐れずにシンプルに言うと、
身体の筋肉のコリを鍼灸のハリ施術でとると、統合失調症が完治します。
セルフケアも必要です。最適な独自のセルフケア法があります。
治療期間は1年程度を想定しています。その後は数年は経過観察が必要です。治療開始から6ヶ月後に大きな効果が表れることを期待しております。
注意点
統合失調症の治療実績はありませんが、
4年間のうつ病の治療実績があります。極度のうつ症状も治せました、PTSDも2人を治せました。
治療実績は以下のボタンのクリックで読ます。
うつ病治療の実績 2020-2023年の4年間
類似性
統合失調症とうつ病には病態の類似があります。うつ病の治療法と効果を高める「メンタル疾患のコリ理論」が完治治療に有効と考えています。
うつ病の治療法は「うつ病のコリ理論治療」のページに詳しく説明しています。症例では実績のデータを公開しています。このページに上部にあるメニューから辿る事ができます。
「メンタル疾患のコリ理論」は書籍化の作業を進めております。
この記事ページにもいろいろ書きました。それらの内容を読んで納得できる方は、どうか治療を受けて下さい。
統合失調症は扁桃体の大きな傷
ストレスによりコルチゾール過剰になって脳の扁桃体に傷ができます。その傷で統合失調症を発病します。
うつ病の傷は扁桃体の「基底外側核群」と呼ばれる部分です。扁桃体の中央から下部を占め海馬に近い部分です。扁桃体は海馬の先端(顔側)に乗っかっているアーモンド形です。傷は内部になります。
傷の位置は言葉だけの説明では分かり難いです。ネットにも分かり易い図が無かったので、イメージ図を用意しました。下図1aは実際の扁桃体のMRI図の上に位置のイメージを重ねました。傷は橙色で、表面にあるように見えますが、実際は内部の傷です。
統合失調症の傷は、扁桃体の背側の内側にある「皮質内側核群」です。海馬から遠い場所です。皮質なので、表面の背中側で、更に内側(脳の中心寄り)です。下図1aの緑の部分です。傷は外側から内部に向かう傷は深くて大きいです。イメージ図では表現できていませんが、三日月型の傷になります。
コルチゾールと海馬
コルチゾールの受容体は海馬にも多いので、海馬も損傷を受けています。
海馬は脳の広範囲の部分との関係性が高い場所です。海馬が損傷を受けると様々な症状がでても不思議でもありません。
統合失調症は症状の重いうつ病と病態が似ていますが、違いは
ドーパミン過剰があります。
ストレスによりコルチゾール過剰になって最初にうつ病になります。ストレスが長く続くと脳の傷が大きくなって統合失調症を発病します。そんなイメージです。
松澤大樹先生の脳の傷の理論
キララ鍼灸院の
「うつ病のコリ理論」の出発点は、元東北大学教授で放射線医の松澤大樹先生が見つけられた数々の発見と実践の成果です。
「うつ病と統合失調症の脳の傷理論」です。 MRI, CT、PETの脳画像に映っている事実です。
残念な事に私は松澤大樹先生との面識はありません。書籍だけで先生を存じ上げました。
松澤大樹先生は東北大学を退官後に、2004年から仙台市に松澤大樹先生自身の未来クリニックを開院されて、2017年3月に閉院されました。閉院理由は院長の松澤大樹先生の高齢化による体力の低下と後継者の不在です。
そして松澤大樹先生は,(2021年)令和 3 年 11 月 1 日,96 歳でご逝去されました。合掌です。
扁桃体の傷 MRI図
下の図-1は2003年にNHK出版から発行された「目で見る脳とこころ」から参考として抜粋しました。松澤大樹先生が編者者です。
図-1中の欠損表示部分が、
扁桃体の傷になります。傷は
黒く三日月に映っています。
うつ病と統合失調症
両者にはストレスの大小、ストレス期間の長短があります。脳の傷の大小、深い浅い、海馬に近い、遠いがあります。ストレスに対する感受性の個人差もあります。
うつ病と統合失調症は、脳がストレスによって脳に傷がついている点では同じです。同時にストレスにより全身の筋肉にコリが生まれている点も同じです。筋肉のコリの量の多い少ないの違いはあります。
統合失調症は筋肉のコリ量が多く深いので、コリを取るのに時間がかかり、治療期間がうつ病より延びると予想されます。
うつ病のコリ理論の治療を5年6ケ月行って分かりました、筋肉のコリが取るとうつ病は治ります。統合失調症の発生メカニズムはうつ病を同じです。うつ病のコリ理論で治療すると統合失調症も治るはずです。
もう一つ統合失調症を特徴づけるのは
ドーパミン過剰です。うつ病には少ない幻視、幻聴が現れます。
ドーパミン過剰の治療は「メンタル疾患のコリ理論」でカバーします。メンタル疾患のコリ理論」が出来上がり、統合失調症の治療を積極的に行う計画です。
筋肉のコリとストレス反応
人はストレスを受けるとストレス反応をします。
外部からのストレス刺激->視床下部->下垂体->副腎->糖質コルチコイド分泌
HPAストレス応答です。
糖質コルチコイドはグループ名で、その成分の95%はコルチゾールなので、これからは話を分かり易くする為にコルチゾールの分泌と言います。
ストレスが続くと、コルチゾールの過剰分泌になって、身体にいろいろな損傷を与えます。それが脳の扁桃体の傷だったり、筋肉の線維化も進行させます。
その他にストレスが連続すると、防衛反応で身体に無意識な力み(筋肉を縮める)が生まれます。それが続くと筋肉のコリができます。
筋肉のコリからは「痛い、苦しい」といったストレス刺激が脳に伝達されます。それによりHPA系での新たなストレス反応が生まれます。
悪い事に筋肉のコリからの脳に伝わるストレス刺激は24時間途絶えることなく続くます。
これがストレス反応の負の連鎖です。負の連鎖反応を止める為に、筋肉のコリを取り除きます。
脳神経幹細胞
もう一つ重要なことは、実際に脳の傷を治すのは脳神経幹細胞です。神経幹細胞は脳内の複数の箇所で毎日生まれています。場所の一つが海馬周囲です。
加齢で生まれる神経幹細胞の数が減りますが、海馬の一部分だけは、老人でも数が減りません。若い時と同じ数が生まれます。
海馬全体で脳神経幹細胞数を見ると、老人は若者の三分の一から半分です。少ないので悪いように見えますが、大きな意味があります。老人の神経幹細胞がゼロでない、老人も脳が再生します。
脳神経幹細胞が健やかに成長すると脳の傷が癒されて、うつ病が治ります。同じように統合失調症も治るはずです。
脳神経幹細胞の成長を阻害するが、ストレスで分泌される過剰なコルチゾールです。それと新たなストレスを作る筋肉のコリです。筋肉のコリを取る事は必須です。
1)ハリで筋肉のコリを取る
2)脳神経幹細胞の成長の促進するセフルケアを行う
この2本柱がないと、治るまでに時間が掛かったり、治らなかったします。
脳神経幹細胞の詳しい私の記事があります。以下のボタンのクリックで読めます。
うつ病(脳の傷)を治す脳神経幹細胞
ストレスの環境
もう一つ重要な事があります。
3)ストレスの環境から離れる。
ストレスの元が残ったままだと、新たな脳の傷が作られます。脳神経幹細胞が成長できません。そのストレスの環境の除去は、ハリ施術の対象外です。ストレスの環境の問題解決は、ご自身、家族、支援者等で協力して行って下さい。
セルフケア
鍼灸のハリ施術で、「筋肉のコリと取る」という単純なことだけではうつ病を治す事は困難です。統合失調症なら一層の困難が予想されます。鍼灸のハリ施術以上に必要なことは、生体の生理学や栄養学、運動学の知識です。その知識から生まれたセルフケア法があります。
はり施術とセルフケアの両方を行うことで治療効果が高まります。総合力が問われる奥が深い治療と言えます。
メンタル疾患のコリ理論
良いニュースがあります。
「メンタル疾患のコリ理論」ができました。私が作りました。
5年半の運用実績の
「うつ病のコリ理論」の進化系です。その理論と治療法を使えば、ドーパミン過剰が抑制できます。統合失調症がより効果的に、より早く治せると考えています。
治療費を半額
うつ病は極度のうつ病も治しました。ずっと前より統合失調症も治せる潜在力はありました。その上に治療効果を高める新しい理論の「メンタル疾患のコリ理論」もできました。
しかし統合失調症の患者さんは病院に行かれて、キララ鍼灸院には来て頂いておりません。
治療実績がありません、治療費を半額にします。来院して下さい。半額以上の割引も相談にのります。
対象は先着、若干名です。申し訳けありません、それ以上は体力と経済的な余裕がありません。
治療期間
治療の期間は3ヶ月が最低単位です。6ヶ月後に大きな効果を期待しております。治療回数は15回から30回です。治療開始から3ヶ月程で病態が良く成れば、施術の頻度を下げます。経過観察は、1年は必要です。
「メンタル疾患のコリ理論」の治療効果は別の疾患の患者さんで確認しております。効果が高いので、治療期間を短縮できる可能性はありますが、実績がないので、何とも言えません。
信憑性を測る
キララ鍼灸院の信憑性を測る方法があります。うつ病の治療の4年間の実績データがあります。どれだけ治るかの目安で、正常化率をホームページで公開しています。
その他に、メンタル疾患に関する過去の多くの記事があります。
記事は健康を高めるセフルケアの記事も多く含まれています。それらの記事で信憑性を確認して下さい。
うつ病とメンタルの記事 詳しくはクリック
自分の望む未来を、自らの手で作りだす
健常者でも今の時代は、辛く大変な事もいっぱいあります。
本当に大変な時代と言えます。
「そんな時代に、統合失調症を治してどうする。それよりも病気を受け入れて、人とや社会との繋がりを求める」 そちらがいいと声が聞こえそうです。
しかしきっといい事があります。
統合失調症が治るといろいろな事にチャレンジできます。
想像外の人生の豊かさを体験できます。
自分の望む未来を、自らの手で作りだす事ができます。
ぜひキララ鍼灸院で治して下さい。
発達障害
発達障害の治療は
「メンタル疾患のコリ理論」の適応範囲です。治療が上手く進むと制限のない普通の生活ができると、強く感じています。治療効果の判定基準もあります。理論先行で、治療の効果は100%の確かではありません。治療実績も極めて少ないです。治療費割引をします。お尋ね下さい。
遺伝性が高い
発達障害はご存じにように、発病原因には遺伝子が関わり、遺伝性が高いと言われています。明らかな原因は分かりませんが、脳の成長過程で脳に生じた障害から起きると考えられています。
自閉症スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、トゥレット症候群、吃音です。
遺伝子が発病の原因の一部ではありますが、直接的な遺伝子の変異以外にストレス、生活環境、エピジェネティックもあると、私は考えています。それらを統一的に組み込んだ発達障害の治療法を支援する理論は、ぼぼ出来上がりました。
実践よりも理論先行
「メンタル疾患のコリ理論」は、実践、臨床よりも理論先行です。
信頼性の低い理論ではありません。これまでの臨床の知識と、文献調査の継続で得た知識を統合してできました。
「うつ病のコリ理論」が生まれた時も、実践よりも理論先行でした。何の根拠もなく理論ができた訳ではありません。それまでの臨床で得た知識と疑問点の文献調査の知識があって、それらを十分に検討してできました。
「治すにはそれしかないだろう」というレベルまで煮詰めた成果が「うつ病のコリ理論」です。しっかりした土台のある理論です。効果が高く再現性が高い、治療結果がでています。
「メンタル疾患のコリ理論」も同様です。うつ病を中心として、メンタル疾患の患者さんの治療を6年以上しました。臨床では色々な疑問点が生まれます。その疑問点の文献調査も継続して行いました。それら成果が「メンタル疾患のコリ理論」です。
治療法
患者さんの身体の状態を見てから治療方針を決める必要がありますが、今は以下のような治療法を考えています。
自閉症スペクトラム症(ASD)では血小板中のセロトニン濃度が高い事が分かっています。それと睡眠中のメラトニンの分泌が少ない事も分かっています。どうしてそのような事が起きるかは、今までの臨床経験と分析で分かりました。それでそれを治します。
注意欠陥多動性障害(AD/HD)では朝の起床時のコルチゾールの分泌が少ない事が分かっています。それをハリ施術をセルフケアで改善して治します。
理論先行で、まだ1件の治療実績があるかないかの段階です。
それで来院して下されば、治療費は相談に乗ります。
治療の安全性
治療は
「メンタル疾患のコリ理論」を基本として、鍼灸はり施術を行います。
今までにない新しい発達障害の治療なので、「安全性は? 大丈夫か?」
そんな疑問は当然です。
新しい治療法なので、キララ鍼灸院の独自の施術法も確かにあります。その独自の施術法は、安全性な鍼灸の施術法の範囲内です。
独自の施術法も筋肉を狙ったハリ施術です。
脳にハリを直接刺したり、内臓にハリを刺す事はありません。
普通の鍼灸の安全な施術です。
キララ鍼灸院の施術の独自性
「キララ鍼灸院の独自のハリ施術」と言いつつ、「それは普通の鍼灸の施術です」と言っています。
では「何が独自か?」と疑問が生まれます。
鍼灸の世界では身体のツボを使います。名称と部位が定まった経穴と呼ばれるツボは全部で361穴あります。その他に奇穴、新穴で32穴あります。名前がついていないツボも沢山あります。
部位が定まった経穴と言えども、人は一人一人で身体の形が異なっています。ツボの位置も十人十色となります。鍼灸師によっては、ツボの微妙な位置の解釈やハリの刺入法に違いがあります。施術で使えるツボの組み合わせは、膨大な数になります。
何か言いたいかと言うと、鍼灸師一人一人が、独自の施術法を持っている事になります。鍼灸師一人一人が取り換えの効かない唯一無二の存在と言えます。ありがたいです。
標準化、理論化
しかし私が常に心がけている事は、人体の仕組みの生理学、脳科学、化学、物理と施術法を科学的に解析して、標準化を進め、再現性を高める事です。理論もその一環です。
施術法の標準化と理論があれば、誰が治療をしても同じような効果が期待できます。大量生産の工場であれば、大きな効果が期待できます。
しかし個人で行っている鍼灸院の場合は、独自性が消えます。置き換えられない人になると、独自性が生まれて差別化ができてます。その強みがなくなります。
標準化と理論化は唯一無二の存在の鍼灸師を形作る秘伝の技をさらす事になり、生業を営む身としては、辛いものがあります。
その点に矛盾がありますが、良しとし受け入れいるしかないと、思い込ませています。
心中を察し、応援を頂ければ、この上ない喜びです。